【40代女性】大切なお金

子供の頃からお金を大事にしていた。そして、きらきら光るお金は使わずに貯めていた。

誰が見るわけでもない家計簿に、品物の代金を上乗せして、余らせたものをへそくりにしていた。

二十歳になった頃、夜の仕事のアルバイト先で、証券会社のおじさんと出会った。

父親がいなかった私は、父親のような頼れるそのおじさんの言っていることを、真面目に聞いていた。お金の大切さの話だった。

100万円が一束と、1万円が100回積んである通帳、どちらがどれだけ重みがあるかという話をずっと覚えていた。

そして、自分の子供達には、生まれてから一か月に1万円ずつの貯蓄預金をしている。二十歳になった時にその通帳をプレゼントする。