【50代女性】赤ちゃんが欲しくてたまらなかった
昔から、子どもが大好きで、赤ちゃんを抱いたお母さんを見ると、後をつけて歩くほどだった。やっと子供を産める環境になったのに、なかなか妊娠出来ず、2年近くの不妊治療のすえに、37才で待望の赤ちゃんを授かった。
12時間の難産だった。初めて誕生した我が子を見た時は、このフワフワした物体は何だろう…と、ただずっと見つめていた。おっかなびっくり抱いて、赤ちゃんを連れて帰り、人生の第2ステージが始まった。
私に似たのか、夜、全く寝てくれない子だった。丸2年間、グッスリ眠った記憶がない。赤ちゃんは可愛かった。でも、夜通し泣く子の頭から毛布をかぶせて、泣きながら見つめていた時もあった。
あれから、十数年、あの時に戻れたら、もっと大きな愛で可愛がってあげたい。